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「​早​く​死​ん​で​し​ま​え​ば​い​い​の​に​」​”​I can't cait to die​.​”

by towa & miya

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about

脳性マヒの障害をもつ社会福祉士のtowaが詩を書き、DTMerで公認心理師のmiyaが音楽を作り、とても不思議で素敵な作品が完成しました。

ときに涙を流し、ときに死を思いながらも、こうして生きているんだよ・・・働いて、お酒を飲んで、恋をして・・・
そんなリアルな声が聴けるこの作品は、苦しい人生を生きるすべての仲間への応援歌です★

★  ★  ★

lyrics

気がついたときは、もう障がい者だった。
いびつに動く手足、よじれた顔、ろれつの回らない言葉たち
遅れていく、落ちこぼれていく、さげすまれていく、
他の子どもたちとは違う、異質な存在。

「早く死んでしまえばいいのに」
いつもそう思ってた。

社会に出た。
何もやることなんてなかった。
社会の中の不要な存在。
そう、私は、ゴミだ。

「早く死んでしまえばいいのに」
いつもそう思ってた。

死ぬことを選べなかった。
死ぬ勇気もなかったし。

死ぬ気になれば、なんだってできる?
そんなの、ウソだ。
ウソ、ウソ、ウソ。
みんな、ウソつきだ。

仕方なく生きた。
途方に暮れて、生きた。
仕方なく、懸命に生きた。

誰か私に手を貸してくださーい。
私と一緒に楽しんで~。

ねぇ、あなた、イイ男ね。
私の好みのタイプよ。
お酒でもいっしょにどう?
 
ねぇ、私、そのお肉が食べたいの。
ねぇ、あなた、箸でつまんで、私の口に入れてちょうだいよ。

男の箸先が私の口の中に挿入されていく。
男、肉、酒が体の中を駆け巡り、パッションがはじけだす。

体中にほとばしるエクスタシー。

口元から肉汁があふれ出る。
あぁ、あぁ、、、このまま、
「早く死んでしまえばいいのに」

時が過ぎ、あまたの男が私を通り過ぎていった。
硬くなっていく関節、垂れ下がっていく皮膚、増えていく顔のしわ。
衰えていく、落ちぶれていく、滅びていく。
私はまた一人だ。
なぜにまだ生きている。

過去の栄光が色あせないうちに
「早く死んでしまえばいいのに」

そうだ!森光子がいるじゃないか。

最期まで男たちに愛された森光子のように美しく生きられなくても、
森光子のように、最期まで美しい男たちに囲まれていたい。

身体が果てるまで、精神が朽ちるまで、
酒と男におぼれたい。

死ぬのは、もう、やめた。

credits

released April 23, 2023
Lyrics: Towako Miyagi
Music: Miya Matsuoka
Illust: Masayuki Taniguchi

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