ホ​ー​ム​の​ド​ア​と​列​車​の​あ​い​だ​(​Between the home door and the train)

from エ​メ​ラ​ル​ド​・​グ​リ​ー​ン​区​(​Emerald Green Ward) by Miya Matsuoka

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lyrics

ホームのドアと列車のあいだ
折りたたまれた 駅員たち
「電車 到着しております 危ないですから 下がってください」
しなやかな腕を いま 伸ばし
ちぢむ のびる のびる ちぢむ 
しめて あけて あけて しめて
そしてひとつの作業が終わる
「発車いたします ホームのドアから離れて下さい」

ホームのドアと列車のあいだ
折りたたまれた 駅員たち
始発から終電まで
ちぢむ のびる のびる ちぢむ 
しめて あけて あけて しめて
始発から終電まで 休みなし
駅員たちは はたらきものだ

ホームのドアと列車のあいだ
お客様 その空間に留まっていてはいけません
その空間を見つめてもいけません
境目に立つものは切り裂かれる
だからあなたはどちらかに行かなくてはならない
はやく はやく・・・
駅員の声はうずまく風となり
細い隙間でくるくると廻るのは
半分 ちぎれた 落ち葉たち
早い西陽に 照らされて

ホームのドアと列車のあいだ
だけど何かがそこにいる
ホームのドアと列車のあいだの
その奥に続く砂利の奥の
深い谷間に誘い込まれた白い何かが  
冬を待ちながら
駅員たちと戯れている

ホームのドアと列車のあいだ
折りたたまれた 駅員たち
「電車 到着しております 危ないですから 下がってください」
しなやかな腕を いま 伸ばし
ちぢむ のびる のびる ちぢむ 
しめて あけて あけて しめて
そして また ひとつの作業が終わる
「発車いたします ホームのドアから 離れて下さい」

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